11月30日、私が所属している日本シニアピアノ教育研究会にて、先生方を対象に、趣味で楽しむピアノレッスン教本1(著:元吉ひろみ)のプレゼンテーションを、東京芸術センターにて約1時間、担当させていただきました。
当日は、教本全体の構成や流れを確認しながら、「初めてピアノに触れるシニアの方に、どのように導入すると安心してスタートできるか」「無理なく、でも確実に基礎力を育てていくための工夫」といったポイントを中心にお話ししました。
改めてこの教本を丁寧に読み返し、実際のレッスン場面を思い浮かべながらお伝えする中で、この教本が持つ音域や動きが自然で、身体に負担が少ないこと、楽譜の進み方が緩やかで、達成感を感じやすいこと、「できた」「音楽って楽しい」という気持ちを大切にしていること
こうした点が、シニアの方にとって本当にやさしく、導入しやすい教本であるということを、私自身あらためて再認識する時間となりました。
シニアの方のレッスンでは、「若い頃に少し弾いてみたかった」「今から始めても大丈夫かしら」そんな不安と期待が、いつも同時に存在しています。
だからこそ、最初に出会う教本の“進み方”はとても大切です。
今回のプレゼンを通して、この教本は “頑張らせる” のではなく、“寄り添いながら音楽の喜びへ導いてくれる一冊” だという思いを、先生方と共有できたことを嬉しく思いました。
貴重な機会をいただき、そして温かく耳を傾けてくださった先生方に、心より感謝いたします。


