いよいよ発表の日。
ご家族やお祖父様、お祖母様とご一緒に
素敵なお洋服を着て
ホールに集まってきてくれます。
「こんにちは!待っていたよ!」と声をかけますが
特に年齢の小さなお子様は少し違う雰囲気です。
「こんにちは…」
笑顔もなくチラッと私を見てくれますが
明らかにいつもとは違っています。
お母様が
「ものすごく緊張しているようです。
朝からこんな感じなんですよ(^^;)」
「みなさんも同じ感じですよ^^」
あちこちでそんな会話をします。
いつもは元気いっぱいのお子様も
静かに出演順番を待ちます。
名前が呼ばれ、一人でステージに上がり
お辞儀をして演奏を始め
緊張の面持ちで落ち着いて弾いていきます。
無事に演奏が終わり、静かにお辞儀をして…
ご家族のところに戻る時の顔は
もう満面の笑み\\\\٩( ‘ω’ )و ////
ホッとした表情と安堵感で
ニコニコ顔がとまりません。
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全員の演奏が終わり、最後にお花を一人づつ渡す時には年齢に関係なく
どのお子様の顔も達成感に満ちて輝いて見えます。
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「少しまちがっちゃた」
「繰り返しを忘れちゃった」
いろいろ厳しい自己判定(^^;)がありますが
私は「気にすることはないよ」とお話をします。
それより大切なことは
発表会に発表できるところまで曲を仕上げ
そして、大きなステージに立って
一人で演奏することができた、その過程なのです。
曲を覚えて、一人でステージ演奏することはとてもとても大変なこと。
小さな演奏間違いを気にする事はないのです。
演奏後、演奏者に贈られる拍手には
演奏に対してはもちろんですが、
今までよく頑張ってきたね、と言う意味も含まれていると思っています。
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保護者の方々は発表会の日、お子様には
今までの頑張りを認めて、たとえミスがあっても温かい言葉を
かけていただきたいと思います。
それこそがお子様の「つぎもがんばろう!」
と思う芽を育てていくことに繋がっていくと思います。