今日は選曲についてです。
習いはじめて1.2年位のお子様には、レベルに合った、そして学んで欲しいポイントが含まれた曲を紹介します。
右手だけで演奏、という場合は、私やお母様、お父様と連弾をします。
右手だけのメロディに伴奏パートがつくと、様々な和音やリズムで広がりのある素敵な音楽に変身します。
まさに音楽の扉を開けたかのように、お子様の顔が輝く瞬間です。
そして早く両手で弾けるようになりたい!と次への意欲がわいてくるようです。
連弾をすると練習量が増えて両手で弾ける時期が早まるように感じます。
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ピアノを始めて3年ほど経つと、楽譜を読むことにかなり慣れてくるので希望曲を聞くようにしています。
すると
「去年の発表会で聞いた○○が弾きたい!」「学校の放送で流れる○○が弾きたい!」「おかあさんが好きな○○が弾きたい!」など嬉しい返事がどんどん返ってきます。
でも中には今はまだ難しいと思われる曲もあります。
その場合、ポップス系の曲はレベル別のアレンジ楽譜があるので、お子様に合ったものを紹介します。
リズムが複雑なものが多いため、無理なく弾けるようにお子様に手の大きさや感覚に合うように私がアレンジをすることもあります。
ポップス系の演奏にはリズムの“ノリ”も必要で難易度は上がりますが、果敢に挑戦して見事に弾く姿に毎年感動しています。
クラッシック曲は、簡単にアレンジされたものを希望した以外は紹介はせず、きちんと原曲を紹介します。また本人も「今年は難しいから、来年の目標にします」と次の目標として前向きにとらえてくれます。
また、普段の練習曲では出会わない作曲家の曲も積極的に紹介しています。
「この作曲家、知らなかったよ」
「初めて聞きましたが、良い曲ですね」
といってもらえると嬉しくなります。
ピアノ曲は無数にありますので、発表会を通して新しい作曲家、初めて聞く曲との出会いを楽しんでほしいと思います。
そして、よく耳にする曲(定番曲)はみんなの憧れです。
毎年定番曲は誰かが弾いてくれますが、皆さんが知っている曲はやはり弾きたいし、弾けると楽しいですね。
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自分で「弾きたい!弾こう!」と決めて目標にした曲は、お子様たちは難しくても努力してとてもよく頑張ります。
そこで楽譜を読む力も自然に養われて、少しづつ力がついていく実感があります。
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次回は『練習の様子について』書きたいと思います。