皆さんは、ピアノを弾くときに、どのようなことを意識していますか?
「あのアーティストは表現力が豊かだ」とか、「あの人の演奏は表現力があるよね!」 とか
「表現力」という言葉を聞く機会は多いのではないでしょうか。
実際に、生徒さんや保護者の皆さまから、どうやったら表現力を伸ばせますか?というご質問をいただきます。
「表現力」をのばすには、譜面をじっくりと読み込んで練習することも大切ですが、曲によっては表題や構成から、自分なりに情景を想像して演奏してみることがとても重要です。
たとえば、曲の起承転結に合わせて物語を作ったり、自然の情景を強弱やニュアンスで表現したり。
(広い田んぼに雪が積もり、一面真っ白なところに、雪の降り方や陽のさし方で強弱やニュアンスを表現するなど)
同じ曲を指導させていただいていても、生徒さんによって音色が異なります。
それは、みなさんの感性や個性がピアノの音色に乗って、聞く人にメッセージを与えているからです。
こうした感性を育むためには、幼い時から回りの大人の言葉がけや日常の生活の体験やちょっとした感動をたくさん持つことが大切です。
ピアノ演奏はピアノに向かっている時だけが練習ではありません。
普段から、お子様の小さな気づきや感動に耳を傾け、お子様の感性を大切に育ててあげましょう。