ベートーヴェンの曲に感動して作曲家に

5月22日は
ヴェルヘルム・リヒャルト・ワーグナー生誕の日です。

1813年ライプツィヒで生まれたワーグナーは文学が好きで、シェークスピアの詩劇に憧れる少年でした。

劇作家になろうとしていましたが、自分の作った劇に音楽が必要なのでは、と感じていた14歳の時

ベートーヴェンの交響曲を聞いて、感動のあまり音楽家になろうと決心したそうです。

作曲家としては、それまでのイタリア歌劇のような歌手の美しい歌声を聞かせることを主としたものではなく、

戯曲、音楽、舞台装置など、すべての芸術を融合した楽劇を創った第一人者です。

ギリシャ文学や、シェークスピア、ゲーテらとも親交が深く、

自作のオペラと楽劇の台本は、全て自分で書き下ろしたと言われています。

オペラ「さまよえるオランダ人」
歌劇「タンホイザー」
楽劇「トリスタンとイゾルデ」などなど
多数の作品があります。

歌劇「ローエングリン」の3幕「婚礼の合唱」は、現在、結婚式で使われる曲としてよく知られています。


楽劇「ニューベルングの指輪」は、晩年バイロイトに劇場を建てた時のこけら落としに4夜にわたって上演された壮大な作品です。

ワーグナーの一生は波乱に満ちていて、どん底生活をしたり、王侯と交際をしたり、

また革命運動に加わって、国外に追われたこともありましたが、

ウエーバーとならんでドイツ歌劇音楽家として、重要な作曲家です。